完成後のムクスタライフ

No.100

さくらんぼジャム

庭の東側、アジサイの下に隠れるようにして、高さ80センチほどの小さな桜の木が植わっていました。

4年前、夫の祖母が亡くなり、家を解体するときに移植したもので、毎年、春にかわいらしい薄桃色の花をつけます。
今年は夫が、リビングから見えるようにと南の紅葉の下に植え替えたので、花の付きを心配しましたが、思いのほかよく、真っ赤な実もびっしりと付けてくれました。
きっと毎年のことだったのでしょうが、庭の隅にあったので今までまったく気がつきませんでした。
食べてみると、すっぱいでもなく、甘いでもなく、青っぽい香りとやわらかい果肉の中に種があります。
今は木イチゴの最盛期。
子どもたちは毎日競うようにして赤黒く熟した木イチゴを食べるので、さくらんぼの方は見て楽しむだけにしていましたが、あまりにもたわわで枝がしなってきたので、収獲してジャムにしてみました。

200粒ほど成っていたでしょうか。
小鍋にいっぱいになった実を、砂糖と一緒にコトコト煮て、レモンの搾り汁を加え、粗めのザルを通して種を取り除きました。
ジャムにすると、生のときにはなかった華やかな香りが生まれ、きれいなピンク色。パンにぬってもヨーグルトにのせても、鮮やかな色が子どもたちの興味を引くのか、喜んで食べています。

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